アトピー性皮膚炎(前編)
アトピー性皮膚炎とは痒みのある湿疹が慢性的に繰り返される皮膚炎のことを言い、近ごろ増加しています。なかなか軽快しないうえに先生によって治療方針が異なることも多く御両親を不安にさせます。

本当にアトピー?
皮膚がカサカサした、じゅくじゅくした、というだけでアトピー性皮膚炎とはかぎりません。特に赤ちゃんでは経過を観察しないと判断しづらいものです。判断の難しいものに乾燥肌、乳児脂漏性湿疹などがあります。

原因は?
乳幼児では食物アレルギーが多く、離乳食の進め方も重要となり ます。血液検査や皮内テストなどで判明することがありますが、すべての人で原因が判明するわけではありません。

治療は?
お薬も大切ですがスキンケアや食事に対する気配りが重要です。これをおろそか にしているとお薬の効果はありません。またアトピー性皮膚炎はすぐには治らず、根気よく治療することが必要です。年単位で考えましょう。
 
スキンケア
汚れをおとす、乾燥させない、痒みを止める、かかせない、ことが基本です。前月号を参照して下さい。
 
食事
離乳食の開始時期や食物の選択を先生と一緒に考えましょう。ただ、強度の食事制限は体の成長を妨げますので注意して下さい。

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