インフルエンザの最近の話題
近年インフルエンザに対する報道が多くなってきました、関心が高いことはいいことなのですが、情報が多すぎて迷われる方も多いかと思います、最近の新聞報道などについてお話し、近年の治療方針についてお話します

新型のインフルエンザウイルス?(十一月二十八日 朝日新聞)
たしかにインフルエンザの新種はみつかっていますが、従来のものより強いものではなく、流行しているわけでもありません、1月現在流行がみられるのは従来どうりのもので、「一部でB型が見つかっているが、大半はA香港型で厚生労働省結核感染症課は、「予防接種の効果は期待できる」と話している」(十二月二十一日 日本経済新聞)とのこと

インフルエンザ大流行?(十一月二十七日 読売新聞)
「東京都健康局は26日、今冬は都内でインフルエンザが大流行する恐れがあるとする予測を発表した」とのこと、過去のデータを参考にしているのですが、ここ2-3年に過去のデータにはないインフルエンザのお薬が発売されたり予防接種を始めとする国民のインフルエンザ予防への関心の高さからすると大流行にいたるのかどうかはわかりません、現時点では大流行してるわけではないので全国の最新情報をインターネットなどで頻繁にチェックしてみてはいかがでしょう

インフルエンザ用の子供の薬?(十一月二十一日 読売新聞)
「今年から医師の処方で使えるようになった子ども向けの薬は、 気道内などでウイルスの増殖を抑える抗インフルエンザウイルス薬のドライシロップ。 粉末で水に溶かして飲む。A型、B型のインフルエンザに使え、昨年、成人用の 内服薬として健康保険の適用になった」 たしかに処方できるようになったのですが、全国的に使用されるため生産がおいついておらず処方できない場合もあります

治療方針は?
まず早期にインフルエンザかどうか診断をつけることが大切です、インフルエンザであれば早期に抗ウイルス薬を内服するのがいいのですが、インフルエンザの薬をインフルエンザ以外に使用しても効かないばかりでなく、治療の妨げになる場合もあるからです、現在では診断は簡単な検査で十五分程度で可能です、(発症初期ではわからないこともあるので症状が続く場合は時間をあけて再度おこなうこともある)インフルエンザと診断されればインフルエンザの薬を飲んでいただくのですが、現在右のような理由で子供用の甘いお薬が入手困難であり、苦いお薬になってしまうこともありますので御理解の程よろしくお願いいたします、経過としてはインフルエンザのお薬を飲んだとしても数日間は熱が続く場合や一旦熱が下がっても再び発熱することもあり処方どおりに飲んでいただくようお願いいたします

前ページへ