脱水
水分の摂取が不足した時によく脱水という言葉を耳にするかと思います、我々医療関係者もよく使うのですが理解しずらいかもしれません、今回は脱水についてお話します

脱水ってなに?
脱水とは体に含まれる水分が異常に体からでていくことで、体からでていく水分に比べ体に入ってくる水分が少ない時におこります、子供は大人に比べ脱水になりやすいことが特徴です

原因は?
下痢や発熱、熱中症(熱によって皮膚から出ていく水が多くなる)など水分が出ていくことによっておこることもあるのですが、最も頻度が多いのは嘔吐に伴うものです、嘔吐があると嘔吐によって水分が出ていくだけでなく、吐気によって水分が飲めないことによって脱水が急速に進行してしまうからです

症状は?
唾液が粘っこくなり、舌が乾いてきます、尿の濃さについてはあまり気にする必要はありませんが、尿の回数がへってきて1日2回程度まで落ち込んできます、ひどくなると活動性が落ちてもうろうとなりあまりしゃべらなくなります

家庭内処置は?
嘔吐があった後すぐには飲まさずに2-3時間あけてから少量づつの水分を与えます(数時間で脱水になることはありません)本人が欲しがっても食事は控えて下さい

薬は?
水分摂取が最も優先される薬です、吐気が強い時には座薬を使うこともあります、内服のお薬は水分が十分にとれるようになってから与えて下さい

医療機関では?
水分がとれず脱水が進んでいると判断した場合、注射で水分を補給します(栄養は補給できません)腎機能、ナトリウム、血糖などをチェックし脱水の程度を検査することもあり、その程度によっては入院していただくこともあります

前ページへ