インフルエンザワクチンについて

ワクチンは効くの?
ワクチンの効果は個人に対する効果と集団に対する効果があります
個人的にはワクチンを接種しても3割程度のかたはインフルエンザにはかかってしまいます、しかし、合併症の発生はほとんどみられなくなります
集団的(家族や学校など)には感染が蔓延するのを防ぐ効果があり、赤ちゃんなどがおられる家庭では効果的です

薬ができても必要なの?
インフルエンザのお薬が処方できるようになっています、ただし脳炎などの合併症は感染後早期におこるため薬で抑えることは困難です

薬で予防できるのでは?
薬に予防効果もあるのですが、インフルエンザの流行期間は長く数ヵ月にもなります、この期間ずっと薬を飲み続けることは副作用の面でお勧めできませんし困難なことと思います、また予防に対してお薬を処方する場合、お薬代は自費となります、予防の基本はワクチンであると考えて下さい

何歳から可能ですか?
接種自体は生後6ヵ月から接種可能(副作用が強くなることはない)ですが、一歳未満児への効果は薄いようです、一歳未満であれば家族全員が予防接種をおこなうことで予防をおこなう方がいいでしょう、ただし保育所等集団生活をおこなっている場合は合併症予防のため接種を考えてみてもいいでしょう

アレルギーがあるのですが接種できますか?
インフルエンザワクチンはニワトリの卵の成分を使用して作られるため、極微量の卵の成分がふくまれます、ですから卵に対するアレルギーが強いかたにはお勧めできません、ただし検査上アレルギーがあっても卵を食べている方は可能ですので、アレルギーをお持ちのかたは1度医師に相談ください

子供は2回接種ですか?
13歳未満のかたは2回接種が基本です、去年かかったから1回でよい、小学生は1回でよい、という施設もありますが、現時点では広く認められているわけではありません(厚生労働省の見解が2回です)、当院では特殊な事情や御家族の強い希望がないかぎり2回接種とさせていただいております、逆に大人(13歳以上)は生活歴が長いため1回接種でよいとされています

副反応は?

ワクチンも薬である以上は副反応(副作用)をゼロにするわけにはいきませんが、はしかや三種混合ワクチンに比べても副反応は少ないワクチンと言われています

いつまで効果がありますか?

効果は平均して約5ヵ月間といわれています、2回接種の場合は3週間から4週間あけて接種した方が効果は高いとされています

他の予防接種とは?

BCG、ポリオ、麻疹、風疹、おたふく、みずぼうそう、からは4週間あけてください
三種混合、日本脳炎からは1週間あけてください
インフルエンザ接種後は1週間以上あければ他の予防接種は可能です

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