インフルエンザワクチンに対する質問
インフルエンザワクチンで御質問の多いものについてお答えいたします。

インフルエンザワクチンはなぜ完全予約なの?
インフルエンザワクチンは毎年接種しなければなりません。また効果の持続期間が短いため流行前の短期間(十月から十二月)にしか接種できません。つまり非常に沢山の人が短期間に集中するということになります。ある日、ある時間に集中した場合は待ち時間が膨大なものになってしまいます。病院側でも予防接種に関わるスタッフを増員はしているものの予防接種を円滑にできるだけ沢山の方に接種いただくために完全予約制となっています。

ワクチンはなぜなくなるのですか?
ワクチンがなくなったから予防接種できません、と医療機関で断られた経験をお持ちの方も多いかと思います、ワクチンの供給量は毎年多くなってきてはいるものの、基本は7月頃に各医療機関が今年の接種数を考慮して製薬メーカーに予約をいれています。予約数をうわまった場合、去年ごろからは新たなワクチンは供給されるようになりましたが、不確実なうえ少ししか供給されません。1日分すら確保できないこともあります。”午前中に電話をしたらあったけれど、午後にはなかった、兄の分を追加しようとしたらもうなかった、1回目を接種したけれど2回目がなくなった”など混乱を避けるためにも当院では予約数を限定させていただき、基本的に追加予約はしていません、御了承下さい。

ワクチンは効果あるのですか?
ワクチンの効果は個人に対する効果と集団に対する効果があります。個人的にはワクチンを接種しても3-4割程度のかたはインフルエンザにかかってしまいます。しかし、合併症の発生は抑えられます。集団的(家族や学校など)には感染が蔓延するのを防ぐ効果があり、赤ちゃんなどがおられる家庭では効果的です。

今年も必要ですか?(いつまで効果がありますか)
インフルエンザワクチンの効き目は平均して5ヵ月間とされています、またインフルエンザウイルスは毎年少しづつ型を変化させていくので今年流行するであろう型を予測してワクチンは製造されています。去年のワクチンでは効果が弱くなる可能性が高くなります。ですから毎年の接種が必要になります。

何歳から可能ですか?
接種自体は生後6ヵ月から(副作用が強くなることはない)接種可能ですが、一歳未満児への効果は現時点では薄いようです。一歳未満であれば家族全員が予防接種をおこなうことで予防をおこなう方がいいでしょう。1歳未満で接種を希望される場合は医師にご相談下さい。

アレルギーがあるのですが接種できますか?
インフルエンザワクチンはニワトリの卵の成分を使用して作られるため、極微量の卵の成分がふくまれます、ですから卵に対するアレルギーが強いかたにはお勧めできません、ただし検査上アレルギーがあっても卵を食べている方は可能ですので、アレルギーをお持ちのかたは医師に相談ください。

子供は2回接種ですか?
13歳未満のかたは2回接種が基本です、去年かかったから1回でよい、小学生は1回でよい、という施設もありますが、現時点では広く認められているわけではありません。当院では特殊な事情や御家族の強い希望がないかぎり2回接種とさせていただいております。

副反応は?
ワクチンも薬である以上は副反応(副作用)をゼロにするわけにはいきませんが、はしかや三種混合ワクチンに比べても副反応は少ないワクチンと言われています。

他の予防接種とは?
ポリオ、麻疹、風疹、おたふく、みずぼうそう、の予防接種からは4週間あけてください。三種混合、日本脳炎、二種混合の予防接種からは1週間あけてください。インフルエンザ接種後は1週間以上あければ他の予防接種は可能となります。


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