おねしょ(夜尿症)について 2
前回は夜尿症の頻度など一般的なことについてお話しました。今回は夜尿症のタイプおよび検査についてお話します。

どんなタイプがあるの?
夜尿症には大きくわけると3つのタイプがあり、タイプによって日常気をつけなければならないことや治療法が異なります。
寝ている間の尿量が多すぎるタイプ
普通夜間は尿が濃縮され少なくなるため排尿しなくても我慢できるのですが、このタイプのお子さまは濃縮機構が未熟なため、多量の尿がでておねしょしてしまうタイプです。
膀胱の機能的容量が少ないタイプ
膀胱の尿を溜める機能が未熟で弱いため夜間の尿を溜めておけないことにより排尿してしまう、おしっこを溜める力が弱いタイプです。
両方が混ざっている混合タイプ
夜間尿量も多く、膀胱の容量も少ないタイプで最も治りにくいタイプです。

どんな検査をするの?
次のような検査をします。
一般的な尿検査 
朝一番の尿を持参いただき尿に糖や血液がでていないか、また尿の濃さ(比重)などを検査します。
夜間尿量の測定 
寝ている間にどれくらいの尿をしているか計ります。寝る前に尿をだし、その後おむつにした尿量(何度かおむつを換えた場合はその合計の重量)と起きた後すぐにださせた尿量の合計で算出します。
普通は小学校3年生までは200ml以下、小学校4年生以降は250ml以下です。
膀胱容量の測定
 
昼の間に尿をギリギリまで我慢させてその後排尿した時の尿量を計ります。
普通小学校1年生で150ml以上、小学校2年生で200ml以上、小学校3年生で250ml以上です。夜尿症の子どもではその6割程度といわれています。


これらの検査はできれば一回だけでなく何度か測定した平均の値が望ましいです。(なかなかめんどうなので、まずは一回だけでも結構です)その他場合によっては血液検査やレントゲンなどの検査が必要となります。


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