インフルエンザとワクチン

新型インフルエンザ
新型インフルエンザの感染は和歌山でも徐々に広がってきました。現時点でわかっていることについてお書きします。
現時点(8月下旬現在)はどうなの?
新型インフルエンザ感染は日本中に広まり、流行期にはいったとされ、和歌山でも患者数は増加傾向です。
今後はどうなるの?
9月にはいり新学期が始まると流行が急速に広がり9月下旬にかけて第1波のピークがくるのではないかとの予測が発表されています。その後流行は第2波、第3波と続いていく可能性が高いとされています。
診断はどうするの?
現在和歌山県では季節性インフルエンザは流行していません。よって医療機関でインフルエンザの検査を行い、A型と診断した場合には新型インフルエンザと判断してよいとされ特殊な場合をのぞき詳細な検査はおこなっていません。
治療はどうなっているの?
タミフルおよびリレンザの投与にて回復しているかたがほとんどですが感染予防と重症化予防が特に重要です。手洗いを励行し、また自分がかかったかなと思う場合はマスクを着用してください。また基礎疾患をお持ちのかたや妊婦のかたは重症化しやすいため早期に受診し治療を開始いただくことが必要です。

ワクチンについて
今年度のインフルエンザワクチンは2種類存在します。
新型インフルエンザ用ワクチンと季節性(旧来の)インフルエンザ用ワクチンです。
新型インフルエンザワクチンについて
テレビや新聞でいろいろな報道がされていますが、新型インフルエンザ用ワクチンが製造されることは決定しているものの、どれくらいの数のワクチンが、いつごろ製造できるのか、ワクチンを輸入するのか、どんな副反応がでるのか、また誰を対象に接種するのか、など不確定な部分が多く、現時点では実際接種する医療機関では何も決定できていないのが現状です。接種の詳細が決まり次第お伝えいたしますが、接種可能であれば他のワクチンを先に接種しておくほうがいいでしょう。
季節性(旧来の)インフルエンザワクチンについて
新型インフルエンザが流行するにしても季節性のインフルエンザが流行することは避けれません。つまり新型に罹っても関係なく季節性のインフルエンザには罹るということで予防は必要で、従来とおりワクチン接種をお勧めします。今年は新型インフルエンザの影響でワクチンの供給が不安定になっています。従来であれば7月末には決まっているワクチン供給数が8月下旬現在も決定していません。当院での予防接種につきましても例年とおりとはいかない可能性がありますがご了承下さい。

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