1 赤ちゃんは待っている。
NICUや保育器にはいっていると近寄りがたく思われますが、そんなことはありません。手洗いをしっかりしていただければ大抵の場合、触れることも可能です。赤ちゃんにとっての最高の治療は母親の温もりです。
NICUによっては治療の関係で面会制限があるところもありますが、できる限り毎日面会してあげてください。
2 最高の栄養は母乳である。
たとえ、早産児や1000g未満の低出生体重児であっても母乳の重要性はかわりません。よほどのことがないかぎり、母乳は必要ですので主治医と相談のうえ、冷凍した母乳を運んできて下さい。
3 どんどん質問しよう。
NICUはなんか、ばたばたしていて、先生も捕まえにくい、質問しにくい雰囲気と思います。だけど、どんどん質問して下さい。まずは、近くにいる看護婦さんを捕まえて聞いてみて下さい。NICUの看護婦さんはスペシャリストです。その場でわからなくても、きっと調べてくれたり、先生に伝えてくれたりします。医療者側としても御家族の考えなどがわかり、大変ありがたいことなのです。
4 お母さんをいたわりすぎないで。
こう書くと、反感も多いことと思います。しかし、NICUで働いてきた経験では、いままでがんばってきたのはお母さんであるにもかかわらず、産後のお母さんを気づかうあまり、赤ちゃんとの接触を遠ざける場合も見受けられます。お母さんの気持ちを大切にしてあげましょう。
5 後送搬送という方法もある。
NICUは自宅から遠くにあったりするのですが、生まれてからしばらくすると、点滴もとれて体重増加を待つだけとなります。里帰り分娩などでお母さんが遠方で通えないという場合(特に他府県のかた)では、近くに新生児をあつかってくれる病院があれば、搬送していただくことも可能です。
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